NLPを実践して活躍する卒業生たち
光田 勇俊
職業 コンサルタント会社経営
■自分の本当にやりたいこととは?
◆まず、光田さんは、どんなお仕事をされているのですか。
今、ふたつの仕事を持っています。
14年ほど勤めている会計事務所の事務と、
もうひとつは個人でコンサルタント会社をやっています。
コンサルティングは、今のところ個人がメインで、
会計の知識も利用しながらマネジメントをさせていただいています。
◆NLPを学ぶきっかけは何だったんでしょうか。
2009年に、忘年会もかねて古い友人と飲んだのですが、
そのときに彼から聞いた「プログラム」「無意識」と言う聞きなれない言葉が
印象に残ったことでした。NLPを学んだ彼が、
自分や周りの人との関係に良い変化があったことを嬉しそうに話してくれました。
それで、非常に興味が湧きました。
自宅に帰ってすぐインターネットでトレーナー協会のHPを検索して、
体験記を読んで、いろいろな方がコミュニケーションの上達、
自分の感情をコントロールを可能にしていること、
それぞれの目標達成など、
自分で自分の状態を良くしていけることを知りました。
この時は「こんな学びがあったのか!」新しい発見でした。
◆何に惹き付けられたのでしょうね。
過去にいろいろありました。
自分の生き方に迷いが生じていて、
「このままではいけないなぁ・・・」
と思うことがたくさんありました。
会計事務所の仕事は数字と法律の世界。
自分なりに仕事はうまくいっていたとは思っていました・・・
でも、「なんか違う」っていうのを感じていたのです。
そこで、「自分がやりたいのはこういうことなのかな?」と興味本位と、
自分の気持ちを整理したくて入門コースを受けてみたのです。
参加した入門コースでは、やりたいことがあるのに、
それを抑えている自分がいることに気付きました。
どこかに「なりたい自分があるのに、
どうせ僕には無理」こんな制限を持っていたのです。
これでは『なりたい自分』にはなれないな・・・・そう思いました。
「自分との不一致感を持っているから、
どんなに仕事が上手くいっても満足を手にいれることができなかった」
なるほど、と、現状の自分に納得ができました。
◆実際にトレーナー協会でNLPを学んでみて、印象はいかがでしたか。
アシスタントやトレーナー、
そして、事務局の方たちの温い対応を、
常に感じました。学びのフォローも良かったです。
トレーナーの知識・スキルは期待を超えていて、
安心した場で学ぶことができました。
受講生に対するトレーナーとアシスタントさんの関わりが温かいので、
受講生同士も初対面ですが早く仲良くなり、
気付いてみると緊張が解けていました。
アットホームな雰囲気で常に安心感がありました。
そのおかげで、コースでは自分の実際の問題をテーマにワークをしますが、
どんどん心をオープンにすることができました。
◆NLPを学ばれて、どんな変化を感じますか。
今までの自分が、どれだけ自分中心で周りを見ていたのか、
気付かされました。
NLPを学ぶ前までは、社会人として相手に合わせることで
お互いに良い関係になるようにしていましたが、
そこには自己犠牲があったような気がします。
そして、そんな自分に疲れていた時もありました・・・・。
それで、自分勝手に不機嫌になったり、
自己中心的なコミュニケーションに陥ってしまうことがあったと思います。
仕事面でも会計事務所で14年間、ずっとそんな状態でやってきました。
周りとのコミュニケーションは一方的な思いだったと思います。
また、仕事を通して自分の本当にやりたいことは何だろう、
と感じました。
今まで一生懸命で脇目もふらず頑張ってきました。
そんな自分が、もっと社会に貢献できることは何だろう、
大切な発見することができました。
大きな軸になるものが心に「すとん」と落ちた感じです。
そして、会計事務所の仕事をしながら、
コンサルタントとしてもお手伝いしたいことが明確になったのです。
コンサルタントとしてクライアントの自己実現をお手伝いすることに
一生懸命関わろうと決断したのです。
◆心に残っているワークはありますか。
自分のコアを見つけるワークです。
僕は「夜、疲れて食べ過ぎる」という行為を取り上げてワークをしました。
そのとき、自分の深い部分に「仕事を通して貢献する、
そのことが僕の自己実現」という部分に気付かせてもらいました。
それまでの自分は、会計事務所の仕事を通して、
数字と法律でクライアント財務を管理すること、コンサルティングを通して、
自己実現のお手伝いをすること、
やればやるほど真剣に向き合い心身が疲れてしまっていることが続いていました。
「何のためにそれをするのか?」「それをする自分とは何だろう?」と、
いつのまにか気付けない自分になっていました。
それが、「健康のために夜は軽目の食事にしよう」と思っているのに、
「疲れたから食べる」との気持ちの葛藤につながっていました。
結局は、葛藤に負けて、
「夜でもたくさん食べる」と言うことで自分を満たしていたと思います。
「何のためにそれをするのか?」
「それをする自分とは何だろう?」
これが、手に入った時、僕は楽になりました。
スーッと心が軽くなり、目標に進む気持ちに変化が起きました。
それからは、自分を大切に出来るようになり、
夜に食べ過ぎることも減りました。
不思議です。
■自分自身がこだわってきたことを改めて吟味する
◆とくに伝えたいエピソードをお願いします。
全体を通して、いろいろと自分を見つめ直す機会になりました。
僕は、在日の朝鮮人です。
日本で生まれ、日本で育ちました。
何があったわけではないですが、
正直に話すと・・・・
どこかで一線を引いていたところがあったと思います。
それを感じることなくなりました。
ありのままの自分にOKが出せました。
自分の価値観がかなり変わって来たのかな、
そう感じます。
◆光田さんご自身の発見が、
社会にとっても大きいことのように感じますね。
国籍が違えば、
話す言葉が違い、文化も価値観も違います。
過去に両国であった歴史を思えば複雑な気持ちにもなります。
しかし、現在を生きている私たちには、未来があります。
まず、私は自分自身から言葉、文化、価値観の違いを尊重していくことが、
これからの社会にとって良い影響を与えることになると思ったのです。
人としても大きな気付きを得られました。
◆多くのことが、個人の人生に深く影響していたのですね…。
そうですね。
最近では、在日であることを自然に話せています。
そうすると「韓国ってどんなところ?」「おいしいお店を教えて」って聞かれます。
嬉しいですね。二カ国語がしゃべれることも、強みなのかなって発見しました。
人間には、本当にたくさんの価値観あり、
どれもその人にとっては大切なもの。
その価値観を大切にできるようになったこと、
解り合えるようになったこと、
人を肯定的にみることから始めています。
それは、決して自分の価値観を曲げて合わせていることとは違います。
人との違いを尊重することができるようになったのです。
自分とは違う相手が大切にしている価値観を尊重できるようになった自分がいますね。
■いろんな価値観があり、お互い本当の意味で、
解り合うことの大切さを、双方に伝えたい
◆今後の夢はありますか。
自分が関わる人から、
いろんな可能性を引き出していく、
そんなお仕事ができればいいかなあと思いますね。
NLPトレーナーも目指してみたいです。
◆トレーナーになったら、
さらにどんなことをやっていきたいと思いますか。
今までの自分の経験を生かし、
今お世話になっている会社に還元したいです。
そして、「人にはいろんな価値観があるんだよ」っていうことを、
その違いを尊重することから良いコミュニケーションが始まるここを、
もっともっと伝えていけるようになりたいですね。
自分には自分にしか出来ないことがあります。
その思いを大切に行動して行きたいですね。
◆トレーナーになったら、
さらにどんなことをやっていきたいと思いますか。
そこまでやってきた自分の経験を、
今お世話になっている会社に還元したいです。
そして、在日のなかで、いろんな価値観があるんだよっていうことを、
もっともっと伝えていけるように、
自分が先頭をきってやっていければいいかなあと思いますね。
なぜこんな状況で生まれて来たのかと考えると、
自分には自分にしか出来ない、何かやる為じゃないかと、
強く感じますし、その思いのまま、行動して行きたいですね。
◆そのチャレンジには、大きなギフトがあるように感じます。
NLPを学ぶ前には、過去にいろいろあったことで、
自分の生き方に迷いが生じていました。
今は、まったくありません。力強く前に進めます。
自分は何をやればいいのか、
自分のあり方そのものが実感できたから。
◆深いところまでお話しくださって、本当にありがとうございました。
光田 勇俊
コンサルタント会社経営
名古屋にて、会計事務所の事務の傍ら、自らコンサルタント会社を立ち上げ、現在は個人のマネジメントを中心に活動を行っている。