NLPを実践して活躍する卒業生たち

詫摩 恭子

詫摩 恭子

職業 Office Shining 代表
コ-チ・ビジネスマナー インストラクタ-

■姫と呼ばれて

子どものころ、私の家には住み込みのお手伝いさんがいました。
幼稚園の時から車で送り迎えの毎日。
父親が歯科医で、地元では社会的地位も高く、金銭的に恵まれ、大事に育てられてきました。
周りからは姫と呼ばれ、幼少時代を過ごした事を覚えています。


家庭では、ずっと厳しく育てられてきました。
「~しなければならない」という制限が沢山あったんです。
身の回りのことを全てしてくれていたのは、お手伝いさん。
だから親からの愛情って言われても何なのか?それも良くわからず育ったと思います。


しかし何不自由なく生活していても、勉強は出来なくてはなりません。
習い事も毎日でした。
ピアノに家庭教師に、お茶・お花・テニス・水泳・英語等々。
外の世界とは、絶ちなさいというようなことを言われていたような気がします。
毎日が、苦しく窮屈な思いでした。
成績がトップであること、親の顔に泥を塗らないということが何よりも大事とされていたんです。
姫と呼ばれても、何も嬉しくない毎日でした。


そんな子ども時代を送った私ですが、現在コーチをしています。
コーチングを学んだ時に、自分の中には、
心理学モデルの一つであるグレムリンがあることに気がつきました。
両親の制限の中で、自分が小さい時にできたグレムリンです。


それは、「感じるな」、「考えるな」、「動くな」という古い防衛システムで、
親に怒られるから我慢をして、それを繰り返しているうちに出来たFreez反応です。
思った行動をすれば、両親にひどく怒られる。
そんな経験を通して、私は傷つくことを避けるために、
そして生きて行くために、それが2度と起こらないように、
このグレムリンを使って防衛してきました。


当時、『人は好き、差別はしない』という自分と、『お嬢様を抜け出せない』自分。
そんな2面性を持ちながら、自分の中に合致しない2人がいました。


自分って何なのか?二面性をひたすら隠してきたけれど、本質的には人が好きだし、
人と対等で自然に生きたい。それを出してしまうと、
両親にひどく怒られ、傷つき、生きて行けなくなる自分になってしまう…。


だからその結果、そつなく取りつくろうことを覚えたんでしょうね。
その為、誰ともすぐに仲良くなったりもするんですが、どこかで冷めている自分がいるんです。
仲間とかが煩わしいと思えたりしたこともありました。
本当の自分なんてわかってもらえない、誰もわかってくれないって悲劇のヒロイン気取りでした。


NLPを通じて、そこに『自分が蓋をしている』ということが見えてきたんです。
NLPを学び始めたことで、それが初めて見えてきました。


■きっかけはコーチの資質

コーチに求められる資質として、「信頼・敬意・対等性・正直さ・柔軟さ・誠実さ、
視点を変えてあげる、裁かない、コントロールしない」などということがあげられます。


クライアントと関わるコーチは、コーチングのスキルを教える専門家。
そして、クライアントは自分の人生の専門家です。
その2人の専門家が出会って、新しいパートナーとして成り立つので、
無責任ではいけないと思いました。


これまでコーチングは、気づきをあげれば、
クライアントが解決できるものだと思っていました。
でも熱心なクライアントと関わる時に、自分に足りないものを感じるようになったんです。
コーチングやセミナーを熱心に聞いてもらえばもらうほど、感じるようになりました。


そんな時、以前からコーチ仲間の話を聞いていても、
ほとんどの人たちがNLPを学んでいたということを思い出しました。
NLPとコーチがセットなんだという感覚でしたね。


だから、「コーチとしての資質が足りないからそこをなくそう」位の思いで、
自分もNLPを学ぼうと思ったんです。
でもこの時点では、まさか自分の過去や両親の問題が出てくるとは思ってもみませんでした。


トレーナー協会を選んだ理由。
私はNLPの受講先を選ぶのに半年くらいかかっているんです。
コーチ仲間に聞いても、みんな違うんですよね。
そんな時、たまたまコーチである奥山トレーナーと
森西トレーナーのホームページを見る機会があったんです。
彼女達は、コーチとしてあこがれでした。
そのホームページには、トレーナー協会のトレーナーとして所属していることが、
書かれていました。
それを見て、半年も悩んでいたのにも関わらず、一瞬でトレーナー協会に決めました。


考えてみれば、決め手になる所がこれまではなかったということかもしれません。
そして、今行くしかないという強い意志のもと決めました。


■問題はないと思っていた自分

NLPは、実は最初は何かよくわからずに行ったんです。
コーチとしての内面やコミュニケーション能力も磨かれれば良いかなあという位の感じでした。


しかし、セミナー第一日目で衝撃を受けたんです。
人とコミュニケーションをする時には、五感を使って話を認識し、
その中でミスマッチの反応を見つけることで、問題の焦点化ができることを、
初めて知ったんです。
コーチとして恥ずかしいですが、なるほどなって思いました。
そして、五感でコミュニケーションしていくということは、
なんて素晴らしいことなんだろうと思いました。


NLPの授業は、コーチングを学んでいたおかげですんなりと入ってきて、
復習のような所もありました。
もっというと、「ああこういうことだったんだ」と、さらに理解できた部分もあります。
コーチングをする為には、NLPの要素は必要と思えました。


コーチングは、現在から未来に向けて明確化し、目標設定して成果を出していくものです。
NLPは、過去から現在までの過去の傷を癒すことに主をおいている様に思います。
過去へのこだわりなど、マイナスの気持ちを吐き出して、受け取り方を変えるもことができます。
そして過去と他人は変えられないけれど、
その時受けた傷や気持ちを変えることで、随分楽になることができるのです。


だから、コーチとNLPは親戚みたいなものかなって思います。
流れている時間は違うけれど、その人の人生で一つにつながっているものだと思います。


■生まれてきて良かった

まずワークをしていくうちに、自分が嫌いになってきたんです。
嫌だという気づきがあったんですね。
そんな風に自分が嫌になってきて、少し焦りも感じました。


しかし、NLPには肯定的意図を探るワークがあります。
「現象面で否定的に見えることの裏側にも、必ず肯定的意図がある」というものです。
それからは、「肯定的な意図は何なのか?出来事がある裏側に意味がある。
だから耐えてこられたんだ」という考え方を持てるようになりました。


自分に昔おこったことも、コミュニケーションスキルの伝達者として、
資質になるのではないかとも思えたんです。
過去は変えられないけれど、
起きたことを、自分なりに意味のあったことと感じることもできるのです。
そのことを知らないと、恨みつらみだけになってしまう…。


すると、NLPを受講しながら「ありがとう」という感謝の気持ちがあふれてきて、
とても優しい気持ちになりました。
そして起こる全てのことに意味があるということを感じたのです。


マスタープラクティショナーコースで、
インナーペアレンツというワークを行った時のことです。
「本当の両親は嫌いなままで良い、でも心の中に占領している両親は許しなさい。
心の中の両親を否定することは、自分自身を否定することになる」
ということを椎名トレーナーから教わりました。


そんなことを言っても、嫌いなものは嫌いだしなんて思ってたんですね、
ワークを始める前までは。
でも始めると、じわじわとした熱いものが地上に湧いてきて、
それが自分の中に入ってきました。
両親も好きで厳しくしてきたわけではなく、
色々と私の計り知れない事情があったかのように思えました。
そして、体に伝わるこの温かさは、やっぱり親の愛情ではないかと思いました。


生まれてきたことが良かったと、初めて思えました。自
分が生まれる瞬間に立ち会うというワークなんですが、体が本当に熱くなりました。
「辛いことも、嫌なことも沢山あったけど、悲しくて辛いことばかりではなく、
こういうことがあったおかげなんだ」、というように受け取り方が変わりました。


■優しいオーラ

プラクティショナーコースが終わって、
マスタープラクティショナーコースでこれまでの点と点が繋がりました。
そして、自分のことをもっと好きになったり、人のことも好きになりました。
そして、「自分も人も許す」ことが出来るようになりました。
許すというのは、自由にさせてあげて、待ってあげられること。
そして、深い愛情を示すことです。


最近色んな人に、「ずいぶん優しくなったね」って言われるんです。
今までは自分に厳しく他人にも厳しく、無駄なことが大嫌いな、
結果主義のバリバリ系でした。


それが、NLPを一緒に受けた仲間にも、
「最近、優しいオーラが出ているね」って言われました。
それに加えて、コーチ仲間にも言われたんです。
「どうしたの?可愛くなったね」って。
今までは、きちんとしなければいけないという感じだったそうです。
それが、「全てのことにおいて優しいオーラが出て、
この人とならやっていける」という風になったと言ってもらえたんです。


自分自身でも、生き方がとても楽になりました。
「ちゃんとしなきゃダメだ、恥ずかしいことや失敗をせずに、
目立っていなくてはトップでいなくては」と思わなくなりました。


今では、出来なくてはいけないではなく、
プロセスが楽しかったらそれで良いと思っています。
できなかったら、周りが助けてくれるんだと。
今までは必要なかったんですよね、いらなかった。
本当はさみしくて、本当は頼りたかったりしたいのに。
でもそれだと、負けになるからと考えたりして…。


今は、『人生ってやわらかかったり、あったかかったり、ふわふわしたり、
包まれているんだ』って思います。
そんなに頑張らなくても良いんだって心から思います。


■仲間、そしてトレーナーの力

そう思えたのも、一緒に学んだ仲間との出会いと
協会のトレーナーの方たちが良かったからです。
体験型のワークなので、相手がいてコミュニケーションをとりながら、
皆と向き合っていきます。


色んな職業の人がいらっしゃいます。
会社の経営者や歯科医や薬剤師や主婦の方や会社員の方。
その人たちが皆自分が困っていることを、恥ずかしがらずに自分を出して、
みんな真剣にワークをしていくんです。


最初は自分の弱さを見せたくなかったんですが、
真剣に変えたいと相手が思っているのが伝わってくるので、
自分も真剣に応えたいという気持ちになりました。
仲間は、本当に素晴らしいです。自分のことも、人の事も真剣に考えて。


そしてその雰囲気をつくってくれるのは、トレーナー協会です。
スキルを学ぶのは、正直どこでもできるかもしれません。
しかし、何を学ぶのか?スキルプラス自分が受け取るもの、それは人の生き方です。
マインドで受けるものが違うんですね。


協会のトレーナーの方は、トレーナー専属ではありません。
皆色々な仕事をしながらなので、普段の仕事で得ているものも沢山あるわけです。
そんな個性豊かな優秀なトレーナー陣がそろっているのが、トレーナー協会だと思いました。


またコースが終わっても、終わりじゃないんです。
学び続けるシステムが多いです。
フォローアップがあったり、コミュニケーションスキルを身につける
OBフォローアップ研修も沢山あります。
そして、修了生なら誰でもそれが学べます。


7月に、私は自分の会社の社名を、『Office Shining』に変えました。
それまでは、歯科医専門のマネージメントを行ってきたのですが、
今後は社名の通り、ジャンルは問わず、人が輝いていくことに、
携わっていきたと思います。


その為には自分が一番輝いていたいので、ポジティブ人間でありたいですね。
コミュニケーションスキル塾で、
NLPやコーチングのコミュニケーションスキルを通じて、
自尊心の向上と人材育成・社員研修を行って行きます。
そして、『1日1人自分のファンをつくること』。それを、目指していきたいと思っています。


Profile プロフィール
詫摩 恭子
詫摩 恭子

内面の美しさからにじみ出る知性、優雅さ、ユ-モア、使う言葉、やり方、コミュニケ-ションを上手に使い、常に笑顔・ポジテイブで自分も輝き、人も輝かせる。 コ-チング・NLP・ビジネスマナ-のコミュニケ-ションスキルを通した自尊心の向上と人材育成・スタッフ研修の講師兼コミュニケ-ションスキル塾Office Shining(有)の代表。また、モデルとして札幌のモデル事務所にも所属。

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