NLPを実践して活躍する卒業生たち
菅生 寿子
職業 コーチ
■軽い気持ちではじめてみたNLP
◆どんなきっかけでNLPを学ぼうと思われたのですか?
実は、とっても“軽い気持ち”からなんです(笑)9年ほど前から、
コーチングを学び、その技術を使いながら、主に研修の企画・講師をしているのですが、
いつももっとブラッシュアップできたらいいな…と考えてます。
そのための一つ、としてNLPをみつけたのでした。
コミュニケーション研修にたずさわっておられる同業の方々で、
“あ〜!輝いてるな〜、すてきだな〜”って思う方々が、
NLPを学ばれていた方が多かったんです。
そしてNLPを学ばれた方は人間として大きい、というか成長している、
というか…。
それをみて、“あ、私もあんな風に輝いてみたい!学んでみようかしら”…という、
本当に“軽い気持ち”…(笑)
◆様々なコースがあると思いますが、
日本コミュニケーション協会のコースを選ばれた理由はなんですか?
これも、“たまたま”なんです(笑)名古屋にたまたまコースが始まる、ということで選んだんです。
もちろん、ひととおり他のコースも調べましたけど…。
まず入門コース、というお試しコースもあり、お気軽感もあったので、
それに参加いたしました。
◆“たまたま”選んだ講座(笑)のようですが、プラクティショナーコース、
マスタープラクティショナーコース、とどんどんステップアップされ、
続けていらっしゃるようですね。
そうなんです。まずは入門コースに参加したときに“何かわからないけど、何かいいことありそう!”
と思ったことがプラクティショナーコースにすすむ背中を押してくれましたし、
またプラクティショナーコースをはじめたころに
娘が幼稚園の登園拒否になったこともつぎつぎに勉強していく原動力になりました。
◆娘さんの登園拒否がコースをつづける原動力になった理由を、
さしつかえなければお話いただけますか?
はい。年少の娘は、とっても楽しく幼稚園に行っているように見えていたのですが、入園から8ヶ月たった冬のある日、突然『(幼稚園に)行きたくない!』って言い出したんです。
本当に急なできごとで、なにも理由が見つけられなかったんです。
前の日も友達と遊んできたことを眠る前に布団のなかで話してくれたし、
食事もちゃんと食べてるし、熱もないし…とりあえず、
幼稚園の先生に『お休みします』の電話をしたときに、
なにか思い当たることはあるかどうかお伺いしたのですが、
先生もびっくりされたぐらい、前の日まで楽しくすごしていたみたいで…
まあ、一晩寝れば、また気分もかわるかな、
と思ったのですが“行きたくない”状態が1ヶ月つづいてしまい…。
◆お母さんとしては、お仕事もされているので、心配ですよね
ええ。仕事はなんとか都合をつけて娘と一緒の時間をとるようにしましたが、やはり急なことで、いろいろ大変でした。
■10分間のやりとりで無意識にアクセスしてくれた椎名トレーナー
◆そういうなかでも講座に通っていらっしゃるのですね。
“なんでかな?”と不安で、悩んでいる最中でしたが、講座には出席しました。
そして、時間が終わったあと、椎名トレーナーに“少しお時間いいですか?”
とお忙しい方とは存じておりましたが、相談したんです。
もちろん、時間外だし、申し訳ないな…と思ったのですが…。
“娘の登園拒否で悩んでいるんです”と単刀直入に申し上げましたところ、
“では、そこに座って、どんな状態か教えて”と椎名トレーナーは言ってくださり、
私の“無意識”にさっとアクセスしてくださったのです。
◆“無意識にアクセス”というと、とても大がかりな印象がありますが…
例えば椎名トレーナーはどんな質問をしたのでしょう?
例えば、娘の登園拒否について“一番問題だと思う状況を教えて”と質問されました。
“毎朝、娘がつらい顔をするし、娘を迎えにくる幼稚園バスを待たせてしまうし、
仕事のやりくりをしなくてはならないし…”と答えると、
“そういう問題があるとき、あなたはどんな状態?”と聞かれました。
“背中からおなかまですーっと寒くなるような、心細い感じです”と答えると、
“それは、はじめての感覚?昔はなかった?”とさらに聞かれました。
◆その感覚は昔あったのですか?
それが、その瞬間まで、まったく忘れていたのですが、
昔も同じ感覚になったことを鮮やかに思い出したんです。
自分でもびっくりするほど鮮やかでした。
私は三姉妹の長女で、あまり妹たちと年が離れてもいないので、
父も働き盛りで忙しく、私はなんだかぽつんとしていたことを思い出したのです。
“あ〜、そのときと同じ、心細い感じだ”…と。
そして、自分の幼稚園時代のことを思い出しました。
両親は忙しかったので、祖父が通園につきそってくれていました。
そして、ちょうど今の娘とおなじころ、
私も幼稚園の門のところで祖父にしがみついて“行きたくない”
と駄々をこねたことを思い出したのでした。
困ったような祖父の声まで思い出しました。
記憶にアクセスすることができたおかげで、
自分にはまったく親の状況がわかっていなかったことや両親にもそれぞれの思いがあった、
ということがわかりました。
ちょうど私が今の娘と同じ年頃のころ、
両親は私たちを育てるのにとても手がかかって大変だった…
ということがなぜかすっと頭に浮かんだのです。
今まで、両親の“目線”からそのころのことを思い出したことはまったくなかったのに、です。
私より妹の方が好きなんだ、とか私は愛されてないんだ、
とか心の中で寂しく思っていたのですが、
“そうかそうか、親には親の都合があったんだ”
とすんなりいっぺんにそのときの状況が“腑に落ちた”のと同時に、
涙がでてきました。自分でもびっくりしました。(笑)
だって、娘のことで悩んでいたのに。(笑)
椎名トレーナーに相談してからほんの10分くらいの間での出来事でした。
素早いですね(笑)
■“楽しんだらいいんだよ”
ほんとに速くて驚きました(笑)問題の焦点化、などのスキルなんでしょう。
そして、最後に椎名トレーナーから“楽しんだらいいんだよ”という言葉をいただきました。
◆“楽しんだらいいんだよ”ですか
はい。混乱しました(笑)そのときは、疑問符いっぱいで、
“そうですかー”といって、そのときは帰ったんです。
楽しむってどういうこと?と自問しました。
すると、「あれ、そういえば、最近確かに娘との時間を楽しんでいなかったかも・・・」
と気づいたんです。
◆娘さんの登園拒否がきっかけで自分のことがわかるようになった…
まさにそうです。なんか、もっと大きな、人生はつながっている、
というか親のことに感謝の思いを馳せる、というか…それが理屈ではなく、
心でわかったんです。
そして、その日から、娘ともっとゆっくり楽しく時間をすごせるようになりました。
自然に、です。
◆そして今、娘さんは?
2〜3日したら、突然また、何事もなかったかのように
『行ってきまーす』と幼稚園バスに乗ってくれました。(笑)
なんだったんだろう、というぐらいあっけなく、です(笑)
そして私は、もっともっと自分自身を知りたい、
もっともっと椎名トレーナーはじめ、
トレーナーの皆さんのスキルを学びたい、と思うようになりました。
■みんなで学べるから講座は面白い
講座にはいろんな方がいらして、コースが終了した今も、
連日連絡をとりあっています。
独りで学ぶのではなく、仲間がいたから深くさまざまなことを学べた…
と思ってます。
先生と一対一だと、もしかしたら自分の問題は解決できるかもしれないし、
その速度がはやいのかもしれませんが、
こんなに複雑で多様な気づきを得ることは不可能です。
本当に、一緒に学んでくれた仲間に感謝してます。
◆毎日連絡をとりあっておられるとか。
そうなんです。メーリングリストがあって、
別に返事を返さなくてもいい、気楽な連絡なんですが、連日大にぎわいです。
しばらくメールをみていないとたっぷり話題が盛り込んであって…(笑)
自分でも、「研修講師」、という仕事柄、他人とのおつきあいは上手なほうである、
という自覚がありました。
だけど、日本コミュニケーショントレーナー協会の講座を受ける中で、
自分の“おつきあい”はいかに表面的なものであったか思い知らされました。
いままで自分は“うちとけて”いなかった。
ひとりで仕事をするなかで、自ら自分のペース、自分のやりかた、
自分の考えに固執しつつ人とコミュニケーションをとっていたことに気づきました。
それがまったく見知らぬ講座の仲間たちと毎回のセッションで
とても深い自分の心の話をしたり聞いたりするなかで、
“本当のコミュニケーション”を考えるようになれました。
◆すてきな仲間ですね
このような素晴らしい場を創り上げることができる
トレーナーの皆さんは本当に尊敬していますし、
私にとってこの講座で知り合えた仲間は、本当にすばらしい財産です。
菅生 寿子
“バランス”を保つことをいつも大事に思っています。
私の中には、妻である自分、母である自分、仕事をしている自分、
自分のための自分、がいますが、
いつのまにか仕事ばかりに重点をおいてしまい、
バランスを崩しがちなんです。
そのバランスが取れているか、常にチェックしながら、
“ヨガやメディテーション”“美味しいものを食べる”
“子供としっかり向き合う”