NLPを実践して活躍する卒業生たち 第3回

更新日2008.04
江尻 典正

江尻 典正

職業 税理士

■バラ色ではなかった人生!?

税理士の2代目。
私は物心ついた時から、何となく自分も父と同じ仕事をしていくのだろうなと思っていました。
そして10年かかってやっと、苦労しながらも税理士の資格を取ったのです。
だからこそ資格を取った後には、バラ色の人生が待っていると思っていました。


でも、現実は全く違っていたのです。
折しも、私がちょうど税理士の資格を取った3年前は、
景気も悪く会社もコスト削減モードの時期。
そんな時に「あなたは何ができるの?」という厳しい目が、容赦なく私を襲いました。


そこで、自分は何でお金をもらおうか?と考えていたのです。
確かにこの仕事は資格が必要ですが、免許と同じでどう活かすか?ということがなければ、
仕事にならないのです。
その為いつも、自分は一体何ができるのだろうと、
将来に対して漫然とした不安のようなものを抱えていたのです。


そんな時、尊敬する税理士の先生に「あなたは、
人から相談を受けたりした時に、親身になって聞いてあげられる人だよね。
それを活かしたらどうかな」と言われたのです。
それを聞いた私は、意識して人の話を聞いたり、人の相談に乗るようになりました。


その方の言葉によって、気づけば『人の話を聞くには?』
といった類の本を手にするようになり、どんどん興味を持つようになったのです。
そんな影響から、名古屋で尊敬するコンサルタントの方のセミナーに通うようになりました。
そしてグループセミナーの時に、とても結果を出している社長さんに出会ったのです。
私は迷わず、どうしたらそうなれるのかを聞きました。
すると、NLPをやってコミュニケーションがとても上手く取れるようになったことが、
成功した理由だと伺いました。
これまで、名前だけは耳にしていたNLP。
しかし、その言葉をきっかけに、私は実際に受講することを決意したのです。


■一緒にビジョンを描く仕事

早速NLPを受講してから、3回目くらいの時に変化がありました。
相手の話に対して、言葉だけで反応しなくなったのです。
以前だったら、相手の言葉を聞きながら、
自分だったらこうするっていう精一杯の自分なりのアドバイスをしていました。
しかも自分の価値観で判断して・・・。
でもそれが、言葉の背景にある相手の信念や価値観を感じながら、
思いを聞いていくようになったのです。


そしてNLPを受講して最終的には、仕事でこんなことがありました。
クライアントさんから相談を受けた時に、
「何だかちょっとよくわからないんだけど、気持ちがとても楽になった。
やってみようという気になった。」
というフィードバックをもらえることが出来たのです。
未来の方に、視点を向けてもらえるようになったのです。


私の担当しているクライアントさんは、2代目の経営者の方も多いんです。
自分もそうですが、そういう場合、実は他にやりたいことがあったのに
今の仕事をしているということが案外多いんですね。


そこで仕事では、自分のやりたいことがあるけど、今は違うという人に対して、
自分にあった表現ができるようになってもらえたらいいなと思ったのです。
今やっている仕事でも、十分表現してもいいんだということを、
一緒に関わっていって共に思い描くことができればと思っています。


■安定のエネルギー

また私には、4歳と2歳になる息子がいるのですが、彼らに対しても変化がありました。

息子達の存在を認める言葉かけをしてあげようと思うようになったのです。
わがままな態度や理不尽なことをしても、「私は君たちを信頼しているよ」という、
安定した気持ちでいられるのです。


相手の存在を認めるような言葉はなかなか口には出せませんが、
心の中でいつも思うようになりました。


NLPを受講するようになってからは、そのことに気をつけるようになったのです。
父親からのメッセージは子どもに影響がありますよね。
だから自分が安定することで、子どもたちにも安心感が与えられていると思います。


そうなんです。
自分が安定したというのが一番大きいですね。
そして自分が安定していると、人に対しても『安定のエネルギー』を
伝えられるような気がするのです。


そして息子たち自身の人格が確立する前に、
NLPを学べて良かったと心から思っています。
10年後に学んでいたら、きっと後悔していただろうと思うのです。
もっと早くに出会うべきだったと。


NLPを学ぶと、自分が関わる全ての人に対して、それは身内かもしれないし、
友人かも知れませんが、自分の存在意義が高まります。
気持ちが安定して自分を見失わないでいることができるようになります。


最近思っていることなのですが、父親と子どもの関係について、
皆が話を出来るような場をつくれたらいいなと。

母親は、勉強会のようなものがたくさんありますが、
父親の勉強会はあまり聞かないですよね。


ただでさえ、仕事で遅く帰ってきてたまに会話をするとしたら、
叱ってしまったりして、
余計にコミュニケーションが取れなくなる一方だったりもしますよね。


でも、NLPで学んだ存在を認められるような接し方ができればと思うのです。
どこまで目に見えない絆を信じられるか?これからの課題として思うことです。
でもこんなことは、NLPを学ぶ前には考えたこともありませんでしたけどね。


Profile プロフィール
江尻 典正
江尻 典正

「お金」と「心」の両面から、中小企業の経営者を応援する税理士。
主として、創業30年〜90年といった中小企業の事業継承に関与している。
創業者と後継者がそれぞれに自分らしい切り口で会社経営を行っていけるようにサポートしていきたい気持ちを常に大切にしている。
二児の父親。趣味はビックオフロードバイク。

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