薄く輪切りにしてみると…

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薄く輪切りにしてみると…

2019年06月20日

振る舞いから特性を読み取れば

 

人の振る舞いに目を向けてみると
例えば「脱いだ靴は、綺麗にそろえる」習慣を持っている人は、
他のものも綺麗に整頓するような几帳面さのある人と想像できます。

その靴のそろえ方が、礼儀作法として正しいやり方であったとしたら、
その人は礼儀やマナーを大切にする人と想像できるでしょう。

靴をそろえる時の姿勢や、足の曲げ方、
指先の動きなどが美しくコントロールされていたら、
マナーだけでなく自分の振る舞いにも注意を向けることの
できる客観性や気配りを持っていると考えられます。

このように、わずかな振る舞いの中にも
その人の特性が表れているものとして捉えるのが
Thin - slicingの考え方です。

1つの振る舞いから読み取れる特性は、
他の行動にも反映されているだろうと考えるわけです。

脱いだ靴を綺麗にそろえる人なら
一緒に食事に行ったときにも
美しいマナーで食べるだろうと推測する。

鞄の中身が綺麗に整頓されている人なら
自宅の本棚も整頓されているだろうと推測する。

そんな具合に、人の特性を様々な振る舞いから
見ていくということです。

こうした着眼点を意識していけば、
例えば人の書いた文字からでも、
その人の特性が読み取れるようになります。

筆跡診断の専門的な知識がなくても
「この部分には、どんな特徴が反映されているだろう?」と
疑問を持って見つめるだけで、
随分と多くのことが推測できるはずです。

Thin - slicingの考え方にのっとって、
人の振る舞いを細かく見つめ、
そこから特徴を読み取ろうと意識をしていけば、
あまりにも多くのメッセージが
出ていることに驚きさえ覚えるかもしれません。

今は私もそうした見方で人を観察する癖がついていますが、
Thin -slicingの考え方を知るまでは
漫然と人間関係を進めていたものです。

過去の人間関係を振り返ってみて
「そういえば、あの人の特徴は、
こんなところにも出ていたんだよなぁ」と
自分の見る目のなさを思い返したりすることもあります。

後悔があるわけではありませんが
他人に対する気持ちの向け方として
戒めのように心に刻んでいるところはある気がします。

相手の特性が分かっていれば、
それに合わせた対応が可能になるわけです。

相手を様々な観点から理解しておくことが、
人間関係を円滑にするのに役立つのは、
間違いのないところではないでしょうか。

それでも、相手のことが分かっていながら
自分の気持ちを優先してしまうことがある。
それも人間の可愛らしいところかもしれません。

特性とはニュートラルなもの

 

言うまでもなく、人は意識しなくても
相手の印象を感じ取っているものです。

特に、長く関わっていくほどに
その人の特徴も分かっていくような気がするでしょう。

その人の様々な振る舞いを総合して
全体的な印象を判断していると思われます。

「あの人は慎重だ」とか、「彼は親切な男だ」とか、
「アイツは情熱的なヤツだ」とか、
その人の特性を色々な部分から感じ取っている。

その理由だって思い浮かべてみれば
いくつかの具体的な行動を挙げられるでしょう。

であれば、わざわざ細かい部分に注目する必要はない
と考える人もいるかもしれません。

しかし実際には、多くの人が他人の印象として
意識できる特性は、種類が少ない傾向があるのです。

長く関わって、相手のことを良く知っているようでも
その人のことを説明しようとすると
意外と言葉にして伝えられることが少ない。

誰に対しても「優しい人だ」とか
「積極的な人だ」とか、限られた特性しか
思い浮かばなかったりするようです。

もちろん、なんとなくのレベルでは、
人それぞれの違いを感じ取ってはいるはずです。
ただ、それが意識できない。

多くの人が捉えられる特性は
自分にとって大切なものに限定されやすいのです。
自分が「優しさ」を大切に思っていれば、
他人に対しても「優しいかどうか」で判断してしまうわけです。

しかも、自分なりの判断基準で。

自分が「優しさとは、困っている人に手を貸すことだ」と思っていれば
困っているときに手伝ってくれる人を「優しい」と判断し、
そうでない人を「優しくない」と判断する。

相手にしてみれば「優しく」見守っているつもりだったかもしれないのに
自分は「優しくない」と判断してしまったりするのです。
日常には、そうしたミス・コミュニケーションが沢山あるようです。

自分が大切にしている判断基準を満たしたとき、
相手の中に長所として特徴を感じ取り、
それに反する振る舞いが目立つとき、
相手の中に短所として特徴を感じ取る。
そうした特性の捉え方が一般的でしょう。

しかし、そこで捉えている特性が
その人の持ち味の全てではありません。

そして、自分にとっては短所に思えるような相手の特性も
必ず別の状況では何かの役に立っている,大切な要素なのです。

「困っているときに手を貸さずに、暖かく見守っている」
という振る舞いのおかげで、自分なりの解決策を見つけて
成長していく人だっているかもしれないのです。

だからこそ、人の特性は客観的に捉える必要があります。
長所とか短所とか、良し悪しだとかで判断しない。

あくまで客観的に、ニュートラルに、
1つの特性として捉えるようにするのです。

自分の好き嫌いを反映させないようにして、
どんな場面で役に立つ特性かという
観点から見るようにするわけです。

普段は見ないところを見る

 

その人の振る舞いの一部分をThin -slicingで捉え、
それがどのような場面で役に立つ特性かを考えると、
客観的な判断がしやすいでしょう。

コツは、まず先に注目すべき振る舞いを特定することです。
何でもいいのです。

何か1つの行動や、姿勢、身振り、目線、声の出し方など、
細かい部分に集中して意識してみる。それから
その振る舞いが反映される特性を推測してみるようにします。

そうでないと、自分が意識しやすい特性が表れている
振る舞いばかりに目が行ってしまいます。

それなら普段から受け取っている
印象と似たようなものしか見えてきません。
自分が好きなことと、嫌いなことしか見えないでしょう。

むしろ、どうでも良さそうな細かい
振る舞いに注目してみて、その意味を読み取っていったほうが
得られるものが大きいはずです。

いつもは人の表情から受ける印象を大切にしているのなら、
たまには歩き方に注目してみる。

いつもは目線の配り方に注目しているのなら、
たまにはメモの取り方に注目してみる。

そのように普段とは違う細かい振る舞いを
意識してみるのも良いと思います。

試しに、私自身の例で考えてみましょう。

私は、セミナー中に書くホワイトボードの文字が
大きく2種類あります。
1つは、受講生の方の実習中や休憩時間中に書く文字。

こちらは、綺麗に書くように意識しています。
もう1つは、自分が説明をしながら書く文字です。
この場合には、字が汚くなる傾向があります。

ホワイトボードの字を綺麗に書くという行動にも、
私の中の特性が表れているわけです。

それは1つに、「見やすさ」を心がけた
『気配り』といえるでしょう。

「1つのプレゼンテーションとして
良いものに仕上げたい」という『完成度へのコダワリ』も
特性として表れているように思えます。

一方、説明をしながら書く文字は汚くなるという傾向からは
「説明を中断しない」ように『リアルタイム』を
大事にしようとする特性が読み取れるかもしれません。

また、そこには同時に「待たせないようにしたい」という『気配り』もあります。

私にとっての『気配り』という特性は、
「文字の読みやすさ」と「文字を書く時間の短さ」という
別の行動につながっているわけです。

そして、2通りの文字を使い分けるという
行動に注目すれば、状況に応じて必要なものを
使い分けようとする『臨機応変』の特性も読み取れるでしょう。

その特性は、仕事で予期していない
出来事が起きた場合の対応で役立っているようです。

自分自身のことを客観的に分析したつもりですが、
自分のことを良いように説明していると
感じられる部分があるかもしれません。

もちろん、その特性がデメリットとして
働くこともあります。『リアルタイム』や
『臨機応変』という特性は、しっかり準備されたものを
好む人にとっては望ましくないことに感じられる可能性があります。

それでも、特性を「役に立つもの」として捉えていけば、
なんとなく良いもののように感じられてくる。

それが自分にとって好きかどうかは無関係に、
「役に立つか」という観点からすれば、
全ての特性は本人の持ち味であって、魅力の1つということになるわけです。

以上のようなプロセスで特性を考えてみると
例えば、このニュースレターの体裁や構成からも
編集に携わる人の持ち味が見えてくるでしょう。

気が向いたら、考えてみるのも面白いかもしれません。

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