朝の邂逅(かいこう)
朝の陽光が、体を通ってゆく。
年に一度か、二度の邂逅。
それは、温かいのでもなく、
神秘でもないのでもなく、
ただ、やさしい理(ことわり)が開かれるよう。
あまりに心地よく、
これまで幾度も求めてきたけれど、
自ら求めても、
陽光は応えてはくれない。
ただ、自然にあやかった時、 それはやってくる。
リズムがあり、
己の無力さに打ちひしがれ、
その中に身を投げ出すことを許された時、
それはやってくる。
生まれ落ちた時から備わっていた、無条件の愛。
信じるということ。
自ずから道が開かれてゆく。
迷うときは、いつも、 身勝手ゆえだった。
叡知は我を通して、
時間をかけて教えてくれる。
ただ不思議なのは、
最初からその種があるのなら、
なぜ開くまでに、
これほどの時間がかかるのか。
桜のように、 機(とき)が熟すのを待て。
一人で生きているんじゃないから。
……そうなのか。
なるほど、
自分が照らされていないときは、
まわりを祝福する機会か。
まわりを祝福するとき――それは至高の恩寵。
それなら、いつも輝いていられる。