人間関係を理由に転職する前に知っていただきたいこと

40年近い社会人人生の中で、転職を考えない人はいないでしょう。

ところが、本当の意味で転職に成功する人は多くはありません。

特に上司との関係を理由に転職を考えている方は、知恵が必要です。

なぜならば、どんな会社に行っても上司は存在するからです。

大手転職サイトが行った「仕事を辞めたいと思った理由」の
アンケート調査によると、次のような結果が出ています。

 

1位 給与や福利厚生がよくない

2位 職場の人間関係

3位 休日や残業時間などの待遇がよくない

社員が会社を辞める、大きな理由の一つが「人間関係」です。

その中でも「上司との関係」が大きな課題となっています。

 

人間関係は、会社組織をこえての大きなテーマであり、

すぐに解決することはないかもしれません。

しかし、このようなテーマでは、根本的な解決策が求められます。

その根本的な解決策とは何でしょうか?

 

ある人材派遣会社で働く30代女性のお話です。

 

彼女は入社7年目の中堅社員です。

彼女の所属する事業部では、1年ごとに上司が変わるため、

その度に、仕事や事業部の現状について新しい上司に丁寧に説明をし、

まわりのメンバーとの調和をはかってきました。

 

さらに、週末を利用して仕事に活用できるセミナーに参加するなど、

自己研さんを重ねてきました。

 

そんな時、上司として着任したのが、大手から転職してきた男性です。

彼女は、いつも通り丁寧な対応を心がけました。

 

ところが、その上司が入社して1ヶ月後、

突然、会議室に呼び出されました。

「今までのやり方では、売上が達成できないことは分かるよね?

だから、今後は、こうしてほしいんだけど」と、

上司のぶっきらぼうな声が会議室に響きわたりました。

 

これまで上司が誰に変わっても、現場の面倒を見てきたのは彼女でした。

そして、大きなトラブルもなく、現場を収めてきたことが彼女の誇りでした。

ところが、その彼女をねぎらう言葉は一言もありません。

 

「たった1ヶ月しかこの会社にいないのに、一体何が分かるの!」

彼女は今までに感じたことのないほどの怒りを覚えました。

 

ただ、その気持ちを上司やまわりに伝えることはありませんでした。

そして、転職を考えるようになったのです。

決意が固まるまで、時間はかかりませんでした。

 

彼女は働き甲斐のある職場を、上司の存在で諦めてしまうのでしょうか?

 

真剣に仕事で貢献していても、

成果をあげる人とあげられない人の明確な差とは何でしょうか?

 

上司が変わったとしても、

いい上司もいれば、そうでない上司もいます。

上司が変わることで状況がよくなる保証はないのです。

 

このテーマの根本的な解決策とは?

 

実は、部下によって上司の強みを最大限活かしきり、

『上司の成果をあげること』なのです。

 

上司のマネジメントこそ、部下の仕事なのです。

 

そして、さらに大切なことは、

「知識労働者は、すべてエグゼクティブである」ということです。

エグゼクティブとは、自らの仕事において、会社全体の成果に責任を負うことです。

つまり、命令に従って行動すればよいというわけではないということです。

全体の成果に責任を負うという意識が欠けていれば、

どんな会社に転職しても満足は得られないかもしれません。

 

転職をすれば、人生が好転するというわけではありません。

 

「どのような貢献ができるのか?」

「果たすべき貢献は何か?」

このような質問を自らに問うことこそ、まさに求められることなのです。

 

そうすることによって、上司のマネジメントも簡単になるのです。

 

 

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