転職?起業?副業? 30代・40代から始めるキャリアチェンジ
あなたはいつまで今の会社で働ける? 避けられないキャリアチェンジ
2020年。誰もが雇用について考えさせられる時代となりました。
2019年には、経団連の中西宏明会長が
「日本型雇用システム」の見直しが必要だと訴え、
トヨタ自動車の豊田章男社長は
「終身雇用は難しい」と発言。
日本の終身雇用モデルは、
年次による昇格枠、それに伴う給与アップが基本。
加えて、定年後の継続雇用の義務化。
会社の利益に見合わない人件費が、企業経営を圧迫し続けています。
そして、2020年は
コロナウィルスが、世界経済、日本経済に大き過ぎる打撃を与えました。
これからの日本企業は
雇用を守り続けるために一層の人件費削減を必要とし
終身雇用の廃止に大きく舵を取ります。
社員の排出という人事管理の手法を更に実施していくことでしょう。
この変革の時代をどう乗り越えるのか。
あなたにはキャリアチェンジが求められています。
転職、パラレルキャリア、複業、起業・・・
これから、あなたはどんな働き方を選択し、
どうキャリアチェンジをしていくのか?
後悔しない選択をするためには
あなたのキャリアチェンジには何が必要なのでしょうか?
企業が社員を排出する手法、
突きつけてくるキャリアチェンジには
次のようなものがあります。
・役職定年
・早期退職
・出向
・転籍
・転職支援
大手企業では
1988年に60歳未満定年制が廃止されて以降
その傾向は年々顕著となり
自社で定年を迎えられる基幹職は少数だといいます。
例え、社内に残れたとしても
役職定年で給与が下がって立場が変わり、
部下が上司となり、
部署が移動になり・・・
職場の環境変化はついて回ることでしょう。
これからのキャリアプランは
新しい環境に身を置くことを前提に考えなくてはなりません。
未来の自分の居場所を作るためにも
キャリアチェンジは必要となります。
自分のキャリアプランを描けていますか?
あなたは
これからのキャリアプラン、キャリアチェンジについて
どのように考えていますか?
30代や40代は社内では中堅層です。
傍目には一番脂が乗っている世代。
そのため、今は目の前の仕事で手一杯。
このまま働き続けて、
終身雇用での退職、定年後の継続雇用
となるのだろうと思っていた。
キャリアチェンジなんて考えたこともない!
そんな人も多いかもしれません。
でも、「終身雇用が当たり前」は完全に過去の話。
過去は手放しましょう。
もう元の世界には戻らないのです。
今、ちょっとだけ立ち止まって、
あなたはどこで、どんな仕事を、どんな役割で仕事をしていくのか、
あなたが望むキャリアチェンジについて
少しだけ具体的に考えてみましょう。
これからのキャリアチェンジの方向性は大きく3つあります。
1. 会社に残り、社内で適応する
2. 別の会社や複業など、新しい活躍の場を見つける
3. 会社を辞めて起業する
この3つ、道は違いますが
新しい環境に身を置く前提は同じです。
では、どのキャリアチェンジを選ぶべきなのでしょう。
やりがい、収入、家庭、子供、介護。
あなたにとって譲れないもの、
優先順位が出てくるのではないでしょうか?
キャリアチェンジについて考えることは、自分を向き合うことです。
見えない将来について考え、新しい扉を開くのは
正直怖いし、不安も出てきます。
その不安からか、
キャリアチェンジの話になると
まだ30代・40代なら時間はあるし、
ゆっくり考えればいいじゃないか?と
そのまま逃げてしまう人も多いようです。
でも、早い人は20代・30代から
キャリアチェンジに向けて着々と準備を始めています。
キャリアチェンジの準備 自分の市場価値を高めるためにしていること
製造業の企業に勤めるTさん。(40代前半、男性)
Tさんは基幹職になったばかり。
マネージャーとして日々奮闘中です。
一方で、自分がやりたい仕事を続けたまま
定年までこの会社に残るのは難しいと考えています。
「周りを見ていれば解りますよ。」
実際にTさんが務める企業では、
基幹職は出向、転籍を言い渡されたり
早期退職を選択したりと
多くの人が定年前に会社を去っていました。
会社に残った人にも苦労はあります。
まずは役職定年。
役職定年となると、役職手当がなくなり
給与が2割程下がります。
後輩のマネジメントの元で、
マネージャーからプレーヤーに戻ることもあるそうです。
役職定年を皮切りに、モチベーションを下げていく人も少なくありません。
そんなTさんは、今後のキャリアチェンジとして
実家の近くにあるグループ会社への出向、転籍を狙っています。
「出向、転籍であれば、給与は出向前と同額。
グループ会社でのマネジメント職であれば
今の仕事の延長線上で、自分のスキルを活かしつつ
好きな仕事を続けられる。
そのうち両親の介護の問題も出てくるだろうし、
実家に近い勤務となるのも助かります。」
「そのためにも、30代からキャリアチェンジに向けて動いています。
まずは私を選んでもらえるように、
出向されたOBの方と懇意にさせてもらっていて
どうやって選出されたのか、情報を得ています。
何より、力を入れているのは、
グループ会社の皆さんとの人脈作りとコミュニケーション。
相手の立場や心理を考えた上で、
私が一緒に働くと仕事がはかどる、楽しい!
そんな職場環境をイメージしてもらえる仕事をしているつもりです。
もちろん、仕事以外のことでも、人付き合いやコミュニケーションは欠かしていません。
『ぜひ、うちの会社に来てもらいたい』
と言ってもらえるように、日々のコミュニケーションを心掛けています。」
転職に有利な資格はない! 求められるのはコミュニケーション力
転職を支援するキャリアコンサルタントさんに話を聞きました。
「転職に有利な資格はあるのでしょうか?」
「どんな人材が選ばれる傾向がありますか?」
その資格がないと働くことが許されない
という職種以外は
有利な資格というものはありません。
今から資格の勉強する必要はないと思います。
今から勉強するのであれば
コミュニケーションや心理学をオススメします。
転職で求められるのは
今まで、どのような成果を出してきたかという仕事のスキルと
この人と働きたいと思ってもらえる人間性です。
仕事のスキルは
職業経歴書や仕事のポートレートを提出してもらえば、
今まで何をしてきたのかは把握できます。
ただ、人間性の部分は履歴書ではわかりません。
だからこそ、コミュニケーションをする場として
面接があります。
面接でのコミュニケーションは、
あなたの人となりを伝えるのに非常に重要です。
我が社の社風に合うか?
他の社員と上手くチームをやっていけるか?
一緒に働くにあたり信用できる人なのか?
直接あなたに質問することもありますが
あなたとの何気ないコミュニケーションから
面接官がその答えを見つけることの方が多いですね。
直感や第一印象も重要な判断要素となります。
あなたの身なり、姿勢、座り方、
非言語のコミュニケーションから情報を受け取っています。
面接時間は、一般的には1時間以上。
ランチを食べながら、じっくりコミュニケーションをする場合もありますね。
このように希望する側も希望される側も
限られた面接でのコミュニケーションで
お互いに理解しあう必要があります。
コミュニケーション能力が高い人は
仕事もできる傾向があるため、
これまでの実績よりも
面接での印象を重要視されるようです。
そのため、転職のためには
資格の勉強を始めるよりも
コミュニケーションを学んだ方が
圧倒的に役立つと思います。
相手に好印象を与えたり、
相手の気持ちを理解する、
そんな相手との寄り添い方を
心理学という視点で学ぶのもよいと思います。
コミュニケーションや心理学は
面接のためだけでなく、
今後の仕事や、あなた自身のあり方にも
活かせるのではないでしょうか?
あなたが望むキャリアチェンジとは? キャリアチェンジで成功するコツ
2020年、
世界が一瞬で変わってしまうことを体験したことで
自分が本当にやりたいことに目を向け
自ら行動を起こす人は増えることでしょう。
でも一方で、
自分が何をやりたいのか、よく解らない。
どんなキャリアチェンジがいいのか?
この最初の部分でつまずいてしまう人も少なくありません。
キャリアチェンジについて
1人でじっくりと考えることも大切ですが、
もしグルグルと思考しているだけであれば、
外部からヒントを取り入れてみてはいかがでしょうか?
誰かとの相談、コミュニケーション。
本を読む。
心理学を学ぶ。
など・・・
特に心理学を学ぶことはオススメです。
心理学は、
他人に対して使えるテクニックの学びだけでなく、
自分を知り、自分が楽に生きるための学びでもあります。
本当は自分はどうしたいのか?
心理学は
自分の価値観や信念、自分のこころにアプローチし
自分自身と向き合う時間となります。
心理学は、あなたが本当に進みたいキャリアチェンジを見つける手助けとなるでしょう。
そして、
本当にやりたいことを見つけた時に
気をつけて欲しいのが
周りの人とのコミュニケーションです。
自分はこうしたいを伝え、
相手が受容してくれる。
この一連の流れのコミュニケーションができていないと、
あなたの行動は、時に周りから見ると
「暴走している」になってしまいます。
まずは家族とのコミュニケーション。
友人や職場の人にも話してみましょう。
どのように伝えれば
相手が受容してくれるでしょうか?
あなたを応援する理解者になってくれるのでしょうか?
ちょっとだけ考えてから、コミュニケーションをしてみてください。
オススメする心理学はNLP ~コミュニケーションに特化した心理学~
ここまで、キャリアチェンジのためには
・資格の勉強は必要ない
・学んでおいて損がないのはコミュニケーションと心理学
とお伝えしてきました。
ただ、コミュニケーションや心理学といっても
色々な種類のコミュニケーション術や心理学があります。
どれを選択するのがベターなのでしょうか?
もし、あなたが
最速でコミュニケーションや心理学を学びたいと思うなら
オススメしたいのは、「NLP」という心理学です。
NLPとは、
心理療法を分析し開発されたコミュニケーション心理学。
体験、プログラム、言語の相互作用が
「われわれの身体や行動のパターンに、どのように影響を与えているか」
というしくみを学び、実践する手法です。
自分の思考や感情をマネジメントするため、
「脳の取り扱い説明書」とも言われる心理学です。
あの人の発言や行動には、こんな意図があったのか?!
そこに気がつくことができたら、
相手に対するコミュニケーション方法は変わってくるのではないでしょうか?
そして、
相手とコミュニケーションを取るためにも
自分とのコミュニケーションを学びます。
実践的なコミュニケーション技術を学びながら
自分自身へとアプローチできる心理学がNLPなのです。
そもそも、コミュニケーションは人の心とは切り離せないもの。
コミュニケーションと心理学の両方を同時に学ぶことは
大きな相乗効果をもたらすことでしょう。
コミュニケーションや心理学を学ぶ際の選択肢として
NLPを覚えておいてください。
まずは小さくスタート!パラレルキャリア、複業を始めよう
自分のキャリアチェンジの方向性を決め、
準備としてコミュニケーションや心理学を学んだ。
周りの人とのコミュニケーションも上手くいって
あなたの応援者となってくれた。
仮にそこまで順調に進んだとしても
すぐに転職!起業!
というのはオススメできません。
なぜなら、
肝心のキャリアチェンジの実践、
新しい環境に身を置くことへの準備が
できていないからです。
ではどうすればよいのでしょうか?
キャリアチェンジの準備として
パラレルキャリアをオススメします。
パラレルキャリアとは、
P.F.ドラッカーが『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)で紹介した考えで、
「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」
と定義されています。
副業が金銭的な報酬を得ることを
目的としているのに対し、
パラレルキャリアは自分のスキルアップや夢の実現、
社会貢献などのための活動を指します。
本業と副業のウエイトに偏りがなく、
どちらがメインか区別しない場合は「複業」とも言えるでしょう。
・勉強会などのイベントを立ち上げ、集客し、代金をもらい、起業経験を積んでみる
・社内で今の仕事とは全く違うベンチャープロジェクトを立ち上げる
・自分のことを知らないコミュニティに属し、コミュニケーションを実践し、新たな人間関係を構築する
新しい環境に身を置いた時に
今の自分に何ができるのか
どのようにコミュニケーションを取るのか、
あなたの価値を改めて知ることになるでしょう。
また、副業で得たスキルは
あなたのキャリアチェンジに、新たな発見や気づきをもたらすことでしょう。
あなたのキャリアキャンパスを塗り替えよう
あなたのキャリアを表現する、
1枚のキャンパスがあったとしたら・・・
あなたのキャリアキャンバスはどのようになっていると思いますか?
当然、真っ白ではありません。
新卒であれば、キャリアキャンパスは真っ白。
これから、どんな色にも染まることができるし、
どんどん、新しい文化、仕事のスキルを受け入れることができるでしょう。
しかし、社会人として経験のある、
あなたキャリアキャンパスは
すでに色々と描き込まれています。
わずかな空白をどのように埋めるのか?
今までの価値観をどのように塗り替えるのか?
これからのあなたには
そんなキャリアチェンジが求められているのです。
30代、40代から始めるキャリアチェンジ。
コミュニケーションや心理学を学び、
誰かに必要とされる存在として、あなたが輝ける場所、
あなたの居場所を見つけましょう。